- 社会人らしい大人の言葉遣いが使えず悩んでいる人
- 語彙が少なくビジネスメール等のかしこまった文章作成が苦手な人

覚えておきたいフレーズを以下に引用させていただきました。詳しく知りたいと思った方は本書をお手に取ってみてください!
本書の概要
趣旨
現在SNSなどで話し言葉で文をつくる傾向があり、書き言葉にあるような「きちんとした大人の言葉遣い」が失われつつあります。
子どもっぽい話し方をしている、社会人らしくみえない、、
きちんとした言葉遣いを身につけるには、「語彙を増やすこと、語彙を高めること」が大事になります。
日本語の語彙は大変豊かなため、一つの言い方だけでなく、「言い換え力」を身につけていく。
こうも言えるし、ああも言える。細かなニュアンスが伝わるように言葉をセレクトする。
そういった「語彙力」という力があれば様々な場面でそつなく振舞えるようになります。
本書では、フレーズとともに、語彙の広がり、応用の仕方というものも表現が豊かになるように紹介してくれています。
目次
- 第1章:「普段の会話で品よく見せる」語彙力ノート
- 第2章:「お願いする」ときの語彙力ノート
- 第3章:「言いづらいことを言い換える」語彙力ノート
- 第4章:「気持ちを伝える」語彙力ノート
- 第5章:メール・口グセで自分を下げない「同じ言葉の繰り返しをなくす」語彙力ノート
- 第6章:会議・打ち合わせで「できる!」と言われる語彙力ノート
- 第7章:「訪問・宴会・手紙で使える」語彙力ノート
- 第8章:センスが伝わる「季節の言葉」ノート
総ページ数:241ページ
本書の要所
受け答え 「なるほど→○○○」
目上の人に対して、同調するときに使いやすい言葉です。
クレーム対応のプロによると、相手の怒りをおさめる際に効果的だそうです。
受け答え 「大丈夫です→○○○」
「差し支え」は、不都合なこと。
相手の都合で何か変更があり相手が恐縮しているときに使いましょう。
受け答え 「わかりません→○○○」
ただ「わからない」ではなく、「努力が足りていませんでした」という反省のニュアンスが伝わります。
受け答え 「それでいいです→○○○」
「異存」は、他人とは違う考え、反対意見、異議のこと。
基本的には、目上の人に対して、全面的な賛成の意思を示す際に使います。
目上の人に 「教えてください→○○○」
似たような言葉に「ご教授ください」があります。
使い分けは以下の通りです。
・ご教授ください:大学の先生などから継続的に講義を受けているときに使う
・ご教示ください:ビジネスで目上の人から知識や方法を教えてもらうときに使う
「後学」の意味は、将来ためになる知識、後で役に立つこと。
「将来ためになるような知識を教えてください」といった意味を込めることができるのです。
品よく見せる「伝言です→○○○」
「ことづて」と読み、便り、伝言、伝聞の言い換えとなります。
(例文) 部長からの言伝がございます
依頼「お願いして申し訳ございません→○○○」
「手を煩わす」には、手伝ってもらって人に面倒をかけるという意味があります。
「お手数をかけて~」も同様のニュアンスで使われる表現です。
依頼「何度もすみません→○○○」
短時間に何度も同じお願いをして恐縮しているときに使います。
「度々で恐縮ですが~」も同様のニュアンスで使われる表現です。
依頼「手伝ってください→○○○」
「力添え」は文字通り「力を添える」で、他人を助けることです。
仕事などを手助けしてほしい場面で使います。
アイデアなどを出してもらいたいときに適当な表現になります。
依頼「知っておいてください→○○○」
相手にあらかじめ知っておいてほしいことを伝える際に使います。
「心に留めておいてください」と相手に丁寧に理解を求める表現になります。
似た表現に「ご承知おきください」がありますが、一方的に命令されているようにも聞こえ、目上の人やお客様などには使えません。
依頼「見ておいてください→○○○」
仕事で上司や取引先に書類などをチェックしてほしいときの「ご一読ください」の丁寧な言い回しになります。
納品された品物が注文通りか、規格に合っているかを調べて受け取ってほしい意味合いになります。
詳しく調べること、精密な調査、という意味の「精査」を用いた表現で「精密に調べてください」というニュアンスが強くなります。
依頼「自分のことを覚えておいてください→○○○」
初対面の挨拶として「初めまして○○です。どうぞお見知りおきください」のように使います。
「これを機に、自分のことをご記憶くださいね」といったニュアンスで使われます。
断る「~できません→○○○」
「できない」こと、断りたいことをやわらかく伝える表現で使われます。
「ご希望に添えず恐縮でございますが、~しかねます」などというと、お詫びの気持ちを込めることができます。
また、より丁寧な言い方に「いたしかねます」があります。
言いづらいことを切り出す「(目下の自分から言いづらい…)→○○○」
「僭越」は、身分や分際を超えて出過ぎたことをすること。
目上の人に対して恐縮しながらも意見を言うとき、クッション言葉として使います。
謝罪「私のミスです→○○○」
「不手際」は、手際が悪いこと、物事の処理の方法や結果が悪いこと。
「落ち度」は、「過失、過ち」を意味する言い換え語。
物事の手順や手続きを間違えること、段取りを誤ること。
謝罪「反省しています→○○○」
自分の至らないせいで失敗や不都合が起きたことを反省するときの慣用句です。
(例文) 今回の件は私の不徳のいたすところです。
さりげなく自慢したい「(これを言うと自慢になってしまうな…)→○○○」
手前味噌は、自分で自分をほめること。
ビジネスの場でも、自社の優れたところを伝えるときなどに前置きとして使います。
自分の能力に自信があることを表す言葉。
「覚え」とあることからも、かつて自分が身につけた技量などをずっと体が覚えていて自信があるというニュアンスで使われます。
(例文) Excelでしたら腕に覚えがありますから任せてください
喜ぶ「うれしく思います→○○○」
仕事でよいことがあったとき、上司からほめられたときなど「うれしい」気持ちを表す表現になります。
「冥利に尽きる」という慣用表現として使われ、自分の身分や商売などによって受ける恩恵があまりにも多くてありがたい気持ちを示します。
冥利には「ある立場や境遇にあることで受ける恩恵」という意味もあり、立場や境遇を頭につけて「技術者冥利に尽きます」「男冥利に尽きる」などと言います。
目上の人からの評価に対する感謝「ありがたい言葉に感謝します→○○○」
「私なんかにもったいない」という謙遜の気持ちが表れるフレーズです。
言い換えとして、「身に余るお言葉です」も使えます。
訪問への感謝「来てくれてありがとうございます→○○○」
「足労」は足を疲れさせること、くたびれることの意味。
本来なら自分から出向くべきところを、来てもらったり、行ってもらったりすることへの感謝を示す言葉です。
「お足元の悪い中~」「お寒い中~」「遠いところ~」「お忙しいところ~」などと相手を気遣う言葉を添えると、より感謝の気持ちが伝わります。
「ご足労を煩わせてしまい恐縮です」など、恐縮する気持ちを伝える表現もあります。
へりくだる「(へりくだって)普通のものですが→○○○」
会議などで自分のアイデアを発言したいと思っても、自信がないときはあるものです。
そんなとき、へりくだって「月並みな発想ですが…」などと表現してはどうでしょうか。
「月並み」は、「平凡で新鮮みのないこと」を意味します。
残念に思う「残念です→○○○」
仕事で思ったような結果を残せなかったとき、釈明する意図で使われます。
ただ政治家などが相手を非難するニュアンスで「誠に遺憾です」などと使うことが多いことから、手垢がついた表現ともいえます。
言い換えとして、「不本意ながら~」といった言葉もあります。
いたわる「大変(つらい)ですね→○○○」
「心痛」は心を痛めること、ひどく心配すること。
言い換えとして、「ご案じ申し上げます」があり、心配している気持ちを伝える表現になります。
状況「そのままにしておけない→○○○」
大目にみること、見過ごすことができないという意味で使われます。
言い換えとして、「黙認できない」があり、知らないふりをして見逃すことができないという意味になります。
繰り返しをなくす「「思う」を言い換える→○○○」
将来の心配など心理的な思いを表現する言葉になります。
(例文) 悲惨な未来を案じる。
繰り返しをなくす「「感じる」を言い換える→○○○」
相手の態度や言葉からそれとなく感じられる印象を指します。
ある物事に対して、心に感じて思うこと。
「感じました」というよりも、婉曲な(やわらかな)表現になります。
「抱く」は両腕に抱えている意味であることから、より重々しさや大事さが伝わります。
繰り返しをなくす「「頑張ります」を言い換える→○○○」
自分ができる限りのことを尽くします、という意味になります。
似た言葉に「手を尽くす」「尽力する」があります。
「意識を鋭くして」で、気持ちを入れて頑張るという意志が伝わります。
繰り返しをなくす「「少ない」「ちょっと」を言い換える→○○○」
もとはいくつかの部分に分けたうちの一部を指し、そこから「少し」という意味が生まれました。
「幾分」で程度、「幾分か」で数を表します。
(例文) 朝夕は幾分寒くなりました。 財産の幾分かを分ける。
「ほんのわずかの」という意味で、「かろうじて言い訳できる程度のものです」と自分を謙遜する気持ちを表します。
(例文) 申し訳程度のものですが、どうぞ。
仕事で使える「いろいろと考えてみたところ→○○○」
「いろいろと」は仕事で使うと少し幼くみえます。
「勘案」は、種々の事業や物事を考え合わせること、考えめぐらすこと。
あらゆる事情を考えて最もふさわしい答えを出したい、というニュアンスが伝わる言葉です。
仕事で使える「うまくいくよう努力します→○○○」
最良の方法で処理すること、適切に処置することを意味します。
政治家や官僚の用語としては、「さしあたっては何の処置もしない」ことを表すこともあります。
「何もしません」と言うわけにはいかず、便利な言葉として使われてしまっています。
仕事で使える「他と比べてよい傾向です→○○○」
(例文) 相対的に見れば、弊社の売上は上がっている。
私の実践内容
仕事でのメール返信の時間を短くする
お客様や目上の人とビジネスメールのやりとりをすることが多く、言葉の言い回しで頭を悩ませて、文章をつくるのに現在非常に時間がかかっています。
同じ言葉が続いてしまう、この言い回しは失礼ではないか、、
こちらの本で適したフレーズを覚え、スピーディなメール返信をできるようにします!
常識ある大人な言葉遣いをできるようにする
語彙力がないあまり、話し言葉の幼い表現でビジネスメールを書いていることがしばしばありました。
特に「ちょっと…」や「いろいろと…」はよく使っていますね。。
語彙力を高めることで、恥ずかしくない大人な言葉遣いを身につけていきます!



これまでなんとなくでビジネスメールを書いていました…
適したフレーズ、それに伴う言い換え表現がふんだんに書かれており、大変勉強になりました。語彙力を増やす本として、おすすめです!
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