「今日も残業だ。仕事が終わらない。やりたいことが全然できない。もっと効率的な方法があるのではないか」
仕事に縛られて人生を楽しめていないと感じる方は、本書の時間術を身につけることで、好きなことに思いっきり向き合える時間をつくりましょう!
概要
趣旨
「天から与えられている時間は皆平等である。時間を最大限にまで効率的に運用し続ければ、もしかしたら2倍以上の能力差がある優秀な人たちを出し抜けるのではないか。」
著者はプログラマーとして、米マイクロソフト本社でWindows95の開発に携わった方。絵に描いたように優秀なアメリカのプログラマーに囲まれて仕事をする中で、上記の信念をもち「時間との付き合い方」を徹底的に向き合ってきたとのこと。その結果編み出された「ロケットスタート時間術」に関するノウハウが本書では説明されています。
目次
- 第1章:なぜ、あなたの仕事は終わらないのか
- 第2章:時間を制する者は、世界を制す
- 第3章:「ロケットスタート時間術」はこうして生み出された
- 第4章:今すぐ実践 ロケットスタート時間術
- 第5章:ロケットスタート時間術を自分のものにする
- 第6章:時間を制する者は、人生を制す
要所
本書を読了し、心に残った部分を自分なりに嚙み砕いてまとめています。
ロケットスタート時間術の前提
まずは3つの前提を踏まえ、仕事の取り組み方を見直していく。
- ①応用問題にかかる時間の見積もりを甘くみない
-
締め切りに間に合わない人は得てしてその時間を甘くみて失敗することが多い。ただし、その時間は取り掛からないと見積もることは難しく、早い段階でその問題にぶつかることが大切。
- ②質を高める作業は締め切りに間に合う状態になってから
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現段階で100%と思えるものを完成させても、後からみると70%程度になることはよくあること。全ての仕事は基本的にやり直しになるため、細かいことは気にせずまずは全体像を速く仕上げる。
- ③マルチタスクは作業効率を下げる根源
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何度もタスクを切り替えることはその都度エンジンをかけ直しているようなもの。1つのタスクの区切りがつくまで脇目も降らず作業することが最も効率が良い。
ロケットスタート時間術とは
仕事への取り掛かりの時間を前倒し、時間に余裕がある時に全集中モードであらかた全体を作り上げる。後は流しモードで完成度を高めていく。ラストスパート思考とは真逆のやり方となる。
細かいことは気にせず最後まで駆け抜けてプロトタイプを作り上げる
STEP1で仕事量の8割を終えられなかった場合、納期を延ばしてもらう
高速で次々と仕事を終えていくのではなく、「余裕をつくる」ことこそが重要
ロケットスタート時間術を用いた1日のスケジュール
STEP1は頭がクリアな状態である午前中に出来る限り行う。その際にメールチェックや電話といったサブタスクは排除し、メインタスクのみを全力で取り組む。午後はSTEP3や細々としたサブタスクをゆとりをもってこなしていく。メインタスクが複数ある場合は、分割して同様の流れで取り組む。
時間 | 仕事 |
---|---|
8:00~ | 全集中モード ・メインタスク① |
9:00~ | |
10:00~ | |
11:00~ | |
13:00~ | 流しモード ・メインタスク① ・サブタスク |
14:00~ | |
15:00~ | |
16:00~ |
時間 | 仕事 |
---|---|
8:00~ | 全集中モード ・メインタスク① |
9:00~ | |
10:00~ | 全集中モード ・メインタスク② |
11:00~ | |
13:00~ | 流しモード ・メインタスク① ・サブタスク |
14:00~ | |
15:00~ | 流しモード ・メインタスク② ・サブタスク |
16:00~ |
冴えたアイデアを生み出すには
2つの着眼点をもって世の中をみて、気になったことを即座にメモする習慣を身につける。
- 今ある製品・サービス・考え方で、使い勝手が悪い部分や気に食わない部分がないか
- 新しい製品・サービス・考え方が出てきたら、それと組み合わせて面白いものができないか
明確な目的をもって勉強をする
「なんとなく将来役立つかもしれないから」といった漠然とした勉強は得てして長続きしない。何かやりたいことがあってそれをするために調べる。やりながらわからない部分をその都度必要な部分だけ調べて活用することを繰り返していく。
実践
- ●シングルタスクで取り組む
-
電話、特急案件、上司からの依頼...なかなか1つのタスクに集中することが難しい環境であるが、今取り組んでいるタスク以外は一旦メモに残して後でやるようにし、マルチタスクを極力避ける。
- ●ロケットスタート時間術を取り入れる
-
どんなタスクでもまずは粗削りでのプロトタイプを作り上げるやり方は効果的だと思う。納期内に終わるかどうかといった漠然とした不安感もなくなり、変なこだわりで時間を使い過ぎてしまうこともなくなる。
- ●2つの着眼点をもって世の中をみる
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常にアンテナをはって、少しでも気になったことはスマホにメモを残すことを習慣化させる。
- ●明確な目的をもって勉強する
-
必要最低限の知識をもったら後はやりながら行き詰った箇所を調べて解決することが一番の身につく勉強である。
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