仕事を何から取り掛かるか悩む…
昼食のお店を決めるのに時間がかかる…
優柔不断が日常のストレスの元凶だと思いませんか?本書で決める力を身につけ、日々の生活に時間のゆとりをつくりましょう!
概要
趣旨
すばやく正しい決断ができれば仕事も人生もうまくいく!
本書では、著者が経営コンサルタントとして多くの経営者やビジネスマンたちに伝授してきた決め方の極意を紹介しています。その極意を身につければ、正しい決断が速くできるようになり、これまで無駄に使っていた決断までの時間を「本来の人生の目的」のために使えるようになるでしょう。
目次
- 第1章:多くの人がなかなか決められない理由
- 第2章:多くの人が勘違いしている「決める」ということの本当の意味
- 第3章:物事を速く正しく決めるノウハウ
- 第4章:「決断力」がアップする習慣
- 第5章:決めたことを続けるコツ
要所
本書を読了し、心に残った部分を自分なりに嚙み砕いてまとめました。
1/5.「目的の明確化」と「自分軸の確立」
解説:
選択を迫られる度に「選んだ先に何を得たいのか」と都度問いかけ、選ぶ目的を見失わないようにする。悩まずに早く決める前準備としては、あらかじめ自分の価値観を整理することで自分軸を確立させることが大切。
具体例:
ディナーのお店を決める場合、彼女と一緒に行くのなら「彼女を喜ばせること」が目的であり、彼女が好きな料理を出してくれるお店を選べばいい。あらかじめ食事は「美味しさ」より「コスパ」を優先すると自分軸を決めておけば、1人での食事の際はその軸に従って早く選ぶことができる。
2/5.現時点でのベターな選択をする
解説:
当然ながら未来はわからないため、選択した先の結果を予測することは不可能である。その時点である程度ベターだと思える選択をし、あとはその選択が正解となるよう努めて進んでいくしかない。たとえ一時的に失敗と思えても、後々に良い結果につながっていることもしばしばある。
具体例:
転職活動時に、事前に職場内の人間関係や自分が取り組みたい業務をやれるか等はわからない。活動時に得られた情報だけで良さそうな会社を選ぶしかない。たとえ入社後に嫌な上司にあたり後悔をしても、そこで愚痴を言い合える同僚が一生の友人となるかもしれない。
3/5.決める力=捨てる力
解説:
決める力の本質は捨てる力である。選択肢を1つに絞ったら、他の選択肢は潔く捨て切る。選ばなかった選択肢に未練を残していると「二兎を追う者は一兎をも得ず」状態に陥ってしまう。選択肢を1つずつ確実に捨てていくことができれば消去法も有効な選択手法である。
具体例:
外食で和食/洋食/イタリアンの3つのお店で悩んだとき、「今回は洋食のお店」と決めたら残りの2つに未練を残さない。「あっちが良かったかも」と思いながら食べる洋食はたとえ美味しくても満足することはできないだろう。
4/5.行動こそが決断の証
解説:
「決断」とは、実際に行動して初めて言えること。頭の中で考えただけでは、それは「思った」に過ぎない。選択と行動はセットで考えよう。
具体例:
「朝にランニングを始めよう」と思ったとき、翌朝実際にランニングシューズを履いて走り出した時点で「決断」したことになる。
5/5.早く決められる人は巻き返しも早い
解説:
決断のスピードが速い人は、仮に失敗しても巻き返しのスピードも速い。どんなに慎重に選んでも、未来は予測できないため、早く決めて実行に移し試行錯誤した方が結果早く正解へ辿り着く。
具体例:
ビジネスの現場で企画を提案する際、いくら準備をしても失敗するリスクはゼロにはならない。試しに提案し、反応が悪ければすぐに別の企画を提案し直すことができる人の方が、結果的に適した企画をみつけることができる。
実践
要所のまとめとともに具体的に実践する内容を追記しています。
- 「目的の明確化」と「自分軸の確立」
以下の自分軸をもって今後の選択をしていく。
①初挑戦のものを選ぶ:パンの定番/新作で悩んだら新作を!新たな発見があるかもしれない。
②デザインより機能性重視:機能性が優れたものを購入した方が個人的に満足度が高い。 - 現時点でのベターな選択をする
100点の選択をしようとせず、ある程度情報を集めたらその中でベターなものを速く選び満足する。 - 決める力=捨てる力
選択肢を捨て切れず頭の中に残しているから決めることができない。1つずつ確実に消していく。 - 行動こそが決断の証
決めたら即行動に移す。それが難しいなら「いつ行動するのか」を明確に決める。 - 早く決められる人は巻き返しも早い
失敗を恐れずスピーディな選択をする。選んで行動した先にしかわからないことの方が多い。
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